RIASECとは、アメリカの心理学者であるジョン・L・ホランド (John L. Holland)によって開発された性格タイプに基づくキャリアと職業選択の理論。
ホランドは、人は幼少期からの環境(家庭・学校・友人など)との相互作用によって、その人独自の価値観や世界観を持つようになり、独自の行動指向が形成されていき、その人特有のパーソナリティが発達していくと考えました。
その理論により、パーソナリティと職業の特徴を6つに分離し、その2つのマッチングをはかることができる様に、六角形の頂点にそれぞれのタイプを配し、その相互関係を検証するコード(ホランド・コード)を作成。あるタイプの人は、同じタイプの職業に就くことで、職業への満足や、職業的安定を得ることができるとしています。
上記「RIASEC」六角形の図をクリックするとアセスメントができます!
R: 現実的 Realistic
「モノ」を扱うことが好きで、「自己主張が強く、競争心が強く、作業、技術、体力を必要とする活動に興味がある」。問題解決にあたっては「それについて話したり、深く考えるよりも、何かをすることによってアプローチ」を行う。また、「抽象的な理論よりも、問題解決への具体的なアプローチ」を好む。また、「文化的、美的な分野よりも、むしろ科学的、機械的な分野」に興味がある。
I: 研究的 Investigative
「データ」を使って仕事をすることを好み、「行動するよりも考えて観察し、説得するよりも情報を整理して理解する」ことに興味があり。また、「人を中心とした活動よりも、個人を中心とした活動」を好む傾向がある。
A: 芸術的 Artistic
「アイデアやモノ」を扱うことを好み、「創造的、オープン的、創意工夫、独創的、知覚的、敏感、独立的、感情的」な傾向が見られる。また、「体制やルール」に反抗する傾向があるが、「人物や身体的な才腕を必要とするタスク」を楽しむ傾向がある。そして他のタイプよりも感情的になる傾向が見られる。
S: 社会的 Social
「人」と一緒に仕事をすることが好きで、「教えたり助けたりする場面で、自分の満足感を得るように見える」人たちである。また、「人との親密な関係を求めることに惹かれ、本当に知的な人たちで身体的なことを望む傾向が少ない」傾向が見られる。
E: 企業的 Enterprising
「人とデータ」を扱う仕事が好きで、「話し上手、自身のスキルを使って人をリードしたり、説得したりする」傾向が見られる。また、「評判、権力、お金、ステータスを重視する」。C:
C: 慣習的 Conventional
「データ」を扱う仕事を好み、「ルールや規則を好み、自制心を重視し、構造や秩序を好む」、「構造化されていない、あるいは不明確な仕事や対人関係を嫌う」傾向にある。また、「評判、権力、ステータスに価値を置いている」。
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