計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)」とは、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ (John D. Krumboltz) 教授が20世紀末に提唱したキャリア理論で、「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決まっていた」と言うリサーチ結果により、その偶然の出来事にベストを尽くして対応する経験の積み重ねで、よりよいキャリアが形成されるという考え。
従来はその対照的理論として、自分の適性などを見出した上で、あらかじめ設定したキャリアゴールを目指して経験を積んでいく「キャリアアンカー理論」があります。
しかし、米国シリコンバレーで代表される様な、周りの変化のスピードが非常に早く、将来何が起きるか誰にも見通せない環境になると、キャリアをあらかじめ計画し、その計画通りに進もうとすることは不可能です。ゴールを一つに固定してしまうと、それが将来も素晴らしい物であるとは限らず、他にもある可能性を失うことになってしまいます。
下記に、そのために大切なこととして、クランボルツ教授が提唱したキャリア構築に対する行動を記述します。
「 視野を広く」 |
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1. | 好奇心 [Curiosity] | 好奇心を持ち、たえず新しい学習の機会を模索し続ける |
2. | 持続性 [Persistence] | 失敗を気にせず、努力し続ける |
3. | 柔軟性 [Flexibility] | 固定した頑固さを持たず、信念、概念、態度、行動をフレックスに |
4. | 楽観性 [Optimism] | 新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考える |
5. | 冒険心 [Risk Taking] | 結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こす |
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